1.加工部分の点検方法及び廃棄基準
点検項目 | 点検方法 | 廃棄基準 | |||||||||
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断線 |
ロープを曲げたりしてアイ部分やスリープ付根部分の断線の有無を点検する。ある場合は、山切れ谷切れの状況を入念に調査し、断線本数を数える。 C:クラウン断線(ロープ外接円と接する部分[山断線]の断線) N:ニップ断線(ストランド相互が接する部分[山断線]の断線) |
[クラウン断線の場合]
[ニップ断線の場合] |
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型くずれ | アイ加工部にストランドの緩み等の型崩れや扁平、ロープのずれ等がないかを点検する。 |
・アイ頂点部で、著しく心網の飛出したもの |
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抜け出し |
アイスプライス:ストランドの抜け出しの兆候がないか点検する。 アイ圧縮止め:片端に凹みが生じたり、抜け出しの有無を点検する。 |
・差し終わり部でストランドの抜け出しがあるもの |
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スリーブの形状 | スリーブに変形、つぶれ、き裂及び割れ等が発生していないか点検。 | スリーブに変形、つぶれ、き裂、割れ等があるもの。 | |||||||||
スリーブの摩耗 | スリーブの摩耗状況を調査する。 | スリーブが摩耗して、元の径の95%以下になったもの。 | |||||||||
その他 | 腐食、きず等がないか点検する。 | 著しい腐食、きずが認められるもの。 |
2.加工部以外の点検方法及び廃棄基準
点検項目 | 点検方法 | 廃棄基準 |
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断線 | 全長、全周にわたり断線の有無を点検する。 ある場合は、山切れ谷切れの状況を入念に調査し、断線本数を数える。 |
加工部の可視線数に準じる。 【実例写真】 |
キンク | プラスキンク(よりの締まる方向のキンク)やマイナスキンク(よりの戻る方向のキンク)の有無を点検する。 |
局部的によりが詰まったり、戻ったりして、キンク発生したもの。 【実例写真】
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つぶれ(扁平) |
局部的に押しつぶされた部分がないか点検する。 |
局部的な押しつぶしによる扁平があるもの。ノギスで短径d min 及び長径d max を測定したとき、d max / d min ≧1.5 となったもの。 【実例写真】 |
腐食(錆) | 表面の腐食の有無を点検する。 有れば布地で拭いて取れる薄い錆か、表面に凸凹が生じているかを調査する。 内部は、スパイキ等でストランドを持ち上げて調査する。 |
素線表面にピッチングが発生して、あばた状になったもの。 【実例写真】 |
摩耗 | 全長、全周にわたり摩耗の状況を点検する。 |
素線と素線の隙間がなくなったもの。 【実例写真】 |
うねり | うねりの有無を点検する。 |
著しくうねっているもの。又は局部的なうねりの幅(d1)がロープ径(d)の4/3以上になったもの。 |
ストランドの 落込み、浮き |
ストランドの落込みや浮きがないか点検する。 |
ストランドの落込み、飛び出し、うねり、かご状のものがあるもの。 【実例写真】 |
きず | 全長、全周にわたりきずの有無を点検する。 |
有害な欠陥が認められるもの。 【実例写真】 |
その他 | 心綱のはみだし、曲がり、素線の飛出し、テンパーカラー等の有無を点検する。 | 心綱のはみ出し、曲がり、テンパーカラーのあるもの。 |